宅建を受けようと思った理由
管理人が宅建を受けようと思った理由は以下の通りです。
- 社内で工場の移転を検討していたので、それに参画せずとも関連知識が欲しかった。
- 法律を勉強してみたかった、特に民法は面白そう・役立ちそうで興味があった。
- 毎日ゲームなどで時間を潰していることが多かったので有意義に時間を使いたくなった。
- 宅建は「ちょっと難しいらしいけどがんばれば合格できそう」なイメージだった。
特に不動産や法律の仕事をしていたわけではありません。また今後その業界に転職するつもりなどもありませんでした。上記のようにけっこう何となくの理由ばっかりだったのですが、全部重なってけっこう真剣に勉強をはじめることにしました。やるからには一発で合格するぞ!という意気込みで。
メインで使用したテキストはこちらです↓
これを選んだ主な理由は、CD音声がついていたからです。あとは暗記系ではなく理由など理解が重視されていると感じたので自分に合いそうだと思いました。
これにプラスしてBOOKOFFで100円で「入門マンガ」みたいなやつを買いました。(手元に残っていない+忘れてしまったのでご紹介できませんが。)
また「民法」の雑学みたいな本と「宅建塾」シリーズもBOOKOFFで中古で買ってみました。「宅建塾」はこういうシリーズです↓。
ただメインテキスト以外はパラパラみるくらいでほとんど使いませんでした…。
1か月で早くも挫折しかける…
そして…最初の頃は意気込みが違いますし、何より民法はやはり面白かったので調子よく進んでいました。コンスタントに毎日1~1.5時間くらいずつは進んでいたと思います。
ですが、たった1か月ほどで挫折しかけました。理由は単純で、本格的な勉強が久しぶりだったので、毎日の習慣にするのが思いのほかきつかったからです。
その後なんと2か月ほど全く何もしませんでした。忙しくなったからではなく、単にやる気がどーしてもおきなくなってしまったのです。もちろん受験する気自体に変わりはなかったのですが。
7月に入ってようやくだんだんやる気が戻ってきました。理由はよくわからないのですが(笑)。もともと切羽つまらないとやらないタイプなのでそろそろやらないとまずいと感じてきたんだと思います。
1年目は不合格
で、3か月~3か月半ほどけっこう真剣に勉強しました。と言っても無理のない範囲で毎日1~2時間ほど、あとは昼休みはパラパラと15分適度暗記をしてみたり…といった感じです。
ちなみに前日は15時間くらい勉強しました。これは仕上がっていなかった証拠です。本当に最後の最後になって焦りと同時に悔いは残したくないという気持ちが強くなって、ようやく本気の本気を1日だけ出しました。笑
結果:わずかに1点足りずに不合格(泣)
以下自分なりに敗因を分析しました。3点あります。
敗因その1:途中勉強が習慣化できなかった。
3点と言いましたが、これが根本原因ですね。途中モチベーションが下がりに下がったことが地力不足を生みました。
こうなった理由は勉強が久しぶりだったことがありますが。市販テキストでの独学はきつかったことがあります。
別に市販テキストの内容自体は問題ないのですが、(というかテキストの内容なんて市販も通信も予備校もみんなほぼ一緒です。)やはりやる気に影響する部分が違うのです。
後に別試験(中小企業診断士)で通信教材を使用して気づきましたが、
まずテキストのカラーやイラスト・図解などのクオリティ。書いてある文章の内容や図のパターンなどは一緒なんですけど、この辺の見やすさ・とっつきやすさがぜんぜん違います。
また講義動画やスケジュールのサポート。市販テキストだと全部セルフコントロールしなくちゃいけないので、初めての資格試験では手探りできついです。
もし通信教材を使っていたら途中中断せずにコンスタントに続けられたかもしれません。
敗因その2:ケアレスミスしたから。
1年目は合格点が32点のところ31点という結果だったのですが、2点分はケアレスミスしています。
正誤の肢の数を答える問題だったのですが、逆に答えてしまいました。しかも全肢(8肢)正誤を正確に判断できていたのでもったいなすぎて…。
正直このせいで1か月くらいショックを引きずりました。普通に落ちていたらもう少しショックが軽かったのですが…。
もう少し掘り下げると、久しぶりの試験会場で雰囲気に慣れていなかったこと。また問題に苦戦し時間的な余裕が少なかったことが原因とも言えます。
ミスとはいえこれらも実力です。
敗因その3:科目ごとの力加減を誤り得点源をおろそかにした。
もともと「民法」を学びたいという動機があったので、そこに力を入れすぎて他の得点しやすい科目が仕上がりませんでした。もちろんそれなりに合格ラインには乗せたつもりでしたが、2年目の仕上げ方と比べるとまだまだ全然だったと言えます。
26年度(不合格) | 27年度(合格) | |||
得点 | 正解率 | 得点 | 正解率 | |
権利関係 | 10/14 | 71% | 8/14 | 57% |
法令上の制限 | 4/8 | 50% | 7/8 | 87% |
宅建業法 | 13/20 | 65% | 16/20 | 80% |
税・その他 | 6/8 | 75% | 6/8 | 75% |
合計得点(合格点) | 31/50(32点合格) | 38/50(31点合格) |
メインの「宅建業法」は完璧に仕上げていませんでした。「宅建業法」は20問(40%)もある上、十分8割を狙える得点源科目です。ここが仕上がっていなかったのが結構大きかったと言えます。
また「法令上の制限」は一番興味が持てず、理解も暗記もおろそかになりました。半分とれればいいかというような感じで勉強していたのもダメでした。「宅建業法」以上に前日に急ピッチで仕上げようとしたものの、結果準備不足でした。
ちなみに「権利関係」は「5割」取れればいいと言われている難科目です。それを本試験で14問中10問正解というわりと高い正解率に仕上げました。ですが…この労力をもう少し他科目に配分していれば、合格が近くなっていたことは間違いありません。
同じ1点なら「権利関係」で上げるより「宅建業法」で上げるほうが断然カンタンだからです。
とはいえ「権利関係」はある程度のところまでは理解しないと5割はおろかもっと低い正解率しか出せません。理解してくると結構一気に伸びたりします。なので初学者で独学の自分にはこの辺の力配分は難しかったということでもあります。
なお合格した年は結果的に宅建攻略の王道のような得点の仕方ができました。一番正解しやすく得点配分も多い「宅建業法」で8割の正解率。権利関係も14問中8問で十分と言われているので理想的。
宅建は微妙な点数で終えると精神衛生上よろしくない
宅建は合格点(合格者)が発表されるまで2カ月ほどかかります。
ただし毎年各予備校が合格予想点を発表しており、それなりに信頼性が高いです。それを見て合格予想が集中している1~2点程度の間に入っている人たちは2か月の間なんとも言えない気持ちになります。
自分の場合もしケアレスミスがなければだいたい受かるだろうという気持ちで待てた点数(33点)でした。ですがミスのせいで31点になり、たぶん落ちている、だけどもしかしたらそれでも受かるかも…という一番苦しい状態で約2か月を過ごしました。結果的にやっぱり落ちていた(合格点32点)ので、どうせなら3問ミスって確実に落ちたと思えるほうがラクでしたね。
試験終了後1か月はミスしたことを引きずり、発表時にわずかながら残っていた希望を打ち砕かれるというダブルパンチを食らいました。
で、1年目学んだ教訓は、もし受かっていてもぴったりすぎると終了後も不安なまま過ごさなきゃいけない。相対評価のこの試験はプラス2点くらいはほしい。そしたら終了後3日くらい(=予備校の合格予想が揃う頃)にははっきり祝杯を上げられる、ということでした。
まあどきどきして待ってピッタリ合格とかもそれはそれで喜びひとしおなのかもしれませんけど、自分はイヤです…。
落ちたこともよかったと思えるようになった
周囲に受験を話していたので、プライドの点からも1回で受かれなかったのがすごくイヤでした。やっぱり一回で受かったと言うとカッコいいみたいなのが強くあって。(ちなみに今は全くそういうのがなくなったのでこうやって正直に書いているのですが、当時はかなり気にしていました。)
でも合格後は一度落ちたのも悪くなかったと思えるようになりました。
一つには2年目もう一度勉強をしたことでかなり法律知識が定着したからです。たぶん1年目にギリ合格していたら3年経った今頃は完全に忘れ去っていたに違いありません。でも基礎から繰り返したことで今でもけっこう覚えていることがたくさんありますし、テキストをパラパラすればすぐ合格レベルに戻せる自信があります。
もう一つよかったことは、資格試験に挑むとき全力を尽くすようになりました。その結果中小企業診断士という難関資格にストレート合格できました。宅建に落ちたときのくやしさがなかったらこの結果は絶対に得られなかったと思います。
2年目合格
2年目はなにがあっても受かろうと思いました。特に1年目はケアレスミスがあって落ちたこともあったので、受かろうというよりも「もう絶対落ちたくない」「あんな悔しい思いはもうしたくない」という気持ちの方が強かったです。
そこで決めた目標は40点越えです。ここまで仕上げれば合格発表まで不安で待たなくてすみますし、8割を超えれば一度落ちた回もあるなと思える気がしたからです。転んだらタダでは起きたくない性格なんです。
約2か月前(本格的には9月~)から集中して仕上げていきました。毎日2時間程度ですが、1年目より集中度がグッと上がっていて濃い時間になりました。(宅建は1年に1回しかないのでその間に簿記2級などを取得したのですが、そういった他資格の勉強習慣もプラスに働きました)
で、結果は38点。目標の40点に届かずそこは悔しかったのですが、合格点が31点という年だったので相対的には例年の40点レベルに達していたと思います。
ちなみに本気で40点を目指すのはかなり非効率(やりすぎ)なのでやめておいた方が得策であるということを補足しておきます。笑
さてここまでちょっと長くなりましたが、管理人の体験記でした。
ただの受験記録にしても役に立たないと思ってしまい、これから受験する方へのアドバイス的な部分が強くなってしまいました…。ちょっと主観が強くなっている部分もありますが、身近な宅建受験者・合格者にも取材しています。
参考にしてがんばっていただければうれしいです。
コメント