宅建は難しいともカンタンとも言われます。
私の意見はというと、「難しすぎるわけではないが、けっしてカンタンとは言えない」と思っています。宅建は一朝一夕で受かれるものではないので、長丁場の中でいくつか壁があるからです。
この記事ではその壁がどこにあるのか、ということを書きたいと思います。目標までにどんな障害が待ち構えているのかを知ることは大切です。
自分の体験からですが、宅建の壁は3つあると思います。これをしっかり乗り越えられれば絶対受かります。逆にこれらの壁で6人中5人のライバルが脱落していきます。
1.(序盤)まず、初学者は最初の滑り出しがきついです。
最初に学ぶ「権利関係(民法など)」は勉強はおもしろいです。でも問題はかなり込み入ったシチュエーションが多く難しいです。
そしてそもそも法律用語とかがよくわからないので、馴染む前に嫌になる人もいると思います。
ですが、ここを乗り越えれば一気に楽になるのでがんばりましょう。後半の科目は理解できないということはなく比較的カンタンです。
もし「権利関係」があまり解けない場合という場合は、足踏みせずにどんどん先の科目に進むことをオススメします。で、たまに復習してみてください。時間をかけて法律的なシチュエーションに馴染んでくれば理解しやすくなってきます。
なんと宅建は5人に1人が申し込んだ(受験料を払った)のに受験すらしないで脱落していきます。一定数はこの滑り出しが上手くいかずに脱落しているのでしょう。(自分もちょっとそうなりかけました…汗)
2.(中盤)合格点手前で点数が伸び悩む
過去問で6割くらいまではけっこうカンタンに行きます。だいたい合格点まで3~4点くらいのところです。
で、これだけとれればこのまま合格まっしぐらと思いそうになるんですが、そこから先が結構時間かかります。やや難しいレベルの問題たちが行く手を阻んでくる感じでなぜか伸び悩みます。問題が上手く作られていてしっかり難易度調整されている証拠です。
ここで勢いを止められても踏ん張って民法の基礎をやり直したり、しっかり覚えていない部分の暗記事項に真剣に取り組む必要があります。
数回に一回くらい過去問合格点に達する程度なのになぜか「本番では受かれる」というポジティブな気持ちで受験してくれるありがたい方々が多数おります。(→どの試験でもいるタイプ)どうかそういう風にならないでください。特に宅建は甘くありません。
3.(終盤)本試験では過去問になかった論点が必ず出る
本試験では毎年必ず新しい論点が出てきます。
ということは過去問で合格点を取れる程度では合格できない、ということです。
もしあなたが今過去問で合格点を取れるとしても、テキストにそれがすでに反映されていてそれをもとに学習を進めてきたからに他なりません。もし過去問がカンタンに感じるとしてもそれは当時の受験者にとってはカンタンではなかったのです。当時としては新出の論点が複数あったわけですから。
このことを頭に入れていないときっちり落とされるので、過去問は少なくとも合格点+2~3点はとれるくらいに仕上げてください。(もちろん法改正をおさえるのは当然ですよ)
ここまで来て落ちるのが一番もったいないです。最後の1点分の勉強を惜しまないでください。
過去問合格点レベルで満足してしまうと、毎年1~3点くらい足りずにしっかり落ちる結果になります。
この記事では宅建合格までにそびえる壁をみてきました。
宅建は長丁場です。程よく息抜きもしながらとにかくコツコツと続けましょう。モチベーションが下がる時もありますが、できるだけ日を開けずに少しでもいいので続けるようにするのが大切です。
また、くりかえしになりますが、宅建はそこそこの完成度でも合格点まであと3~4点というところまでは取れます。だからこそそこからの粘りが勝負を分けます。これでもかというほど仕上げて本番に臨んでください。
これを読んでいるあなたのチャレンジが成功しますように!応援しています^^
コメント