【実はキー科目】中小企業診断士一次試験~最大の得点チャンスはこの科目

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同じ棚に並んでいても注目を集める品があるのと同じで、中小企業診断士の科目にもまず目が向けられる科目というのがあります。

 

まず、「企業経営理論」。名称からして診断士のメインっぽい感じがプンプンします。

経営を学びたくてこの資格を受ける人も多いだろうからまさに主役と言っていい科目。

私もそうでした。だから勉強も面白かったし最初この科目ばかり学習しました。

 

そして「財務・会計」。二次試験も含めて最重要科目とも言えることに異論を唱える人は少ないと思います。

また企業を「診断」する以上、最終的に数字が扱えてなんぼだっていうのは勉強前でもわかっているのでみんな心してかかろうと思うはずです。

 

他の科目も役立ちそう、できるとカッコいい、頭使いそう、的な感じは少なからずあります。

そんな中で一つだけ異彩を放つ科目(マイナスの意味でw)、それが第7科目目「中小企業経営・政策」。

でも、この科目こそ直前期崖っぷちだった私にとって救世主となった科目でした。

たぶん7科目の中でも人気最下位待ったなしのこの科目に少しでも恩返しするべくこの記事をまとめたいと思いますが、実際どんな人にとってもこの科目を重視する戦略は使えるものだと思っています。

 

目次

「中小企業経営・政策」不人気&手が抜かれる理由

さて、まずはなぜこの科目がほとんど日の目を見ない感じがするのかを考えてみます。

・試験の最後、テキストの最後だから

試験の順番が最後、つまりほとんどのテキストでも最後の科目だから、勉強は一番後回しにされます。

どんな資格試験でもテキストの最初の方ほどみんなしっかり勉強するという法則がここでも当てはまっています。

 

・ただの暗記科目っぽい。頭使わなそうだから

予備校や通信講座など教える方も差がつけにくいでしょう。

というか誰でも教えられるだろうし、そもそも教えてもらう必要などありません。ただの暗記科目だからです。

教える方も差がつけにくいから力を入れない→受動的な受験者は勉強が手薄になりがちってことです。

 

・役に立たなそうだから

私の場合、これが一番強く思っていたことです。

他の科目は実務で役に立たずとも、教養の意味で勉強しておきたいものばかりだったのですが、これはメリットを見いだせずにモチベーションが全くといっていいほど上がらなかったのです。

実際には役に立ちそうな部分も少なくないのでそれは後述します。ただ一つ言えることはこの科目を勉強したくて資格をとろうという人はほぼいないだろうということです。

 

一次試験突破のカギは「中小企業経営・政策」にあり

でも!実際の試験では一番頼りになる科目!なのです。
理由は下記の通りです。

見込める得点が最も安定している

覚えたら覚えただけ点数になります。知識量=得点。覚えるべきことの中から出題される率が高い。受験年による難易度も他科目に比べればほとんどブレがないと言っていいです。

※他の6科目は年ごとの難易度の差が激しいです。しかも勉強しても点が伸びにくい科目も多いです。これは覚えることが多いわりに出題確率が低い、勉強のしようがない問題が多いなどの理由によります。

 

逆にこの「中小企業経営・政策」で点数が低かったらそれは基礎知識を覚えていないだけ。60点までならほとんど実力通りに点数が出ると思います。

実際、だれでも最低65点~良ければ75点くらいまでは狙えます。

この得点、勉強前の方にはピンとこないかもしれませんが、試験直前になるほどこの得点がいかに貴重で、そして難しいかがよくわかってきます。

まず基本的に70点という得点がめったに出ない。得意科目でかつ運も味方してやっとでるかどうかという高得点です。その科目の専門家クラスでないとこんな点は見込めません。

加えて安定して60点を超えるということが難しい。得意科目でも難化した年に当たれば60点ラインを越えられるかどうかという厳しい試験。まして安定して+5点、+10点となればなおさらです。

ところが「中小企業経営・政策」ではこの両方をだれでも満たすことができます。

 

コストパフォーマンスが圧倒的

この科目、たぶんほとんどの受験生がスタートラインが一緒です。勉強ゼロで取れる点数はおそらく30点~良くても40点前半くらいだと思います。(仕事で中小企業の支援などに関わる人とかは別でしょうけど)

これを60~70に上げていく作業になるのですが、1時間で最低でも1点ずつくらいは上げられます。コマ切れ時間の活用が上手い人や暗記が得意な人ならもっと効率よく上げられると思います。

こんなに時間対効果が高い科目はこれ以外にないです。

さらに忘却曲線を考えて、できるだけ直前にすればなおさらコスパが上がる。

かけた時間当たりの伸び率も、得点力の安定感も群を抜いています。
下の図で言うと●が出題されるとして、覚えた内容が役に立つ可能性が高いイメージです。

難易度が他の科目に比べかなり甘い

よく「サービス問題」という言い方がありますが、この科目は「サービス科目」です。

たぶん人気の無さが幸いしているのだと思います。(人気がない=みんな本気を出していない→平均点が下がる)

もしくは診断士協会もこの科目を得点源にしていいよという方針なのかもしれません。

いずれにせよ、こんなチャンスを活かさない手はありません。

それでもモチベーションが上がらない

とはいえ…そうなんですよね。わかっているんですけど、やる気がいまいち出ない、暗記はかったるい。それがこの科目の特徴です。

私もそうだったので直前期には下記のようなことを自分に言い聞かせて乗り切りました。
  1. 最後の科目、みんな力を抜くときこそ、逆にチャンス! 得意不得意、運不運、そんなもので左右されない絶対的な差をつけるならここしかない!
  2. ただの暗記科目?頭を使わない? 結構!だからこそ最も確実に点が積み上げられる。難関試験といえども頭の良さを競うものじゃない、最後は努力と根性が試される。
  3. 役に立たなそう? 意外とそうでもないかも。中小企業白書(※統計とかです)の流れを押さえていれば世間話のベースになるし、そういう意味ではむしろ一番使えそうな情報満載だ。
  4. どうせやるなら二次試験に直結する科目を重視したい? いや一次試験はそんなに甘くない。落ちたら二次も何もない。理想論を語る前に、みんながやりたがらない泥臭い戦法でとにかく確実に突破すること!

 

・・・直前期を思い出していたらつい熱くなってしまいました

 

加えておくと、上記の④について言えば意外と二次試験で使える論点(人事やICT関連など)もあります。

知らないとできないわけじゃないけど、白書のストーリーつまり直近の中小企業の傾向・本音をしっかり押さえておくと解答の方針を立てる上で迷いが少なくなります。

 

まとめ

中小企業経営・政策」。

私の場合試験1週間前、もう今年は受けてもほぼ受からないなとあきらめかけていたところこの科目に救われました。スキマ時間のみでも、試験当日でも、本気を出せばぐいぐい上げられます。

 

これから勉強をはじめる方は「サービス科目」なのでできるだけ得点を取りに行ってほしいです。

試験直前期でもこの科目でまだ60点の力がないようなら、絶対のばせるので諦めないでほしい!
みんなが見過ごす、手を抜くところでどれだけ真剣に取り組めるか。試験に限らずギリギリの戦いではそこで勝負が決まります。
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