【ふぞろい流キーワード作戦】中小企業診断士平成29年度二次試験の再現答案

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この記事は私自身の29年度二次筆記の再現答案です。

事例Ⅳは40点台とコケたものの、Ⅰ~Ⅲは安定して60点台後半を取れたのでなんとか合格できました。

おおざっぱに再現したタイミングは試験終了後すぐ、次の試験が始まるまでの間です。そのため要点やキーワードの再現度はかなり高いと思います。ただし完全な再現にしたのは後日ですので、細かい部分(接続詞や語尾)の再現度は高くはないと思います。

目次

事例Ⅰ

得点69 ランクA

終了直後の手ごたえ:自信あり

【第1問 20点】歴史的に、X社と主力商品の認知度が高く、県を代表する銘菓であったため。戦略的に、商標を社名に用いることでブランディングし、主力製品に限定することでの市場浸透を狙ったため。

【第2問 20点】特徴は①社長を中心とした出資をするほどの元X社社員の絆の強さ、②機能別組織による専門力と統制力、③県の低利融資など外部からの経営資源の補完

【第3問 20点】メリットは①地元誘致の工業団地へ移転することで自治体や地元企業とのつながりを強め、支援や協力が得やすくなった。②HACCPへの準拠で品質と信頼性向上。③工場拡大での増産体制確保と売り上げ向上。

【第4問 20点】可能性は①主力商品依存による経営・財務上のリスク。②企画開発力不足による販売不振リスク。③定年退職による管理者不足リスク。④パートの能力活用不足による人材不足リスク。

【第5問 20点】課題は、新商品開発と全国進出のための組織体制強化と人材育成である。具体的に①新商品開発によるリスク分散をする。②①を実現するための企画開発専門部門を設置。③若手を管理者として育成すること。④非正規社員に補助以外の仕事を権限移譲する。

良かった点

全ての問に対し、並列的に要素を散りばめて得点の積み上げを狙ったこと。またこれにより文章構成を考える手間を省けたこと。

反省点

第1問の歴史的と戦略的という言葉の使い方はどうだったか、この切り分け方にするとしても「背景」などの言葉の方がよかったかも。

第2問の「絆の強さ」ってなんだ?せめて「結束力」とかにすればまだよかったかも。そもそもこれは「経営体制」の特徴と言えるのか。

第4問・第5問で非正規社員の活用という視点を入れたが、これが不安要素だった。ただ全体で70点弱獲得できたことを考えると間違ってはいなかったとは思う。

 

事例Ⅱ

得点67 ランクA

終了直後の手ごたえ:自信あり

【第1問 20点】【A】強みはこだわりの商品と接客、主体的に地域交流を進めることでの顧客の信頼の厚さ、固定客の存在とそのリピート率の高さ、である。

【B】競合である大型スーパーは若年層住民の大半を集客している点でB社の脅威だが、高品質商品が少なく接客力が低いという弱みを持つ。

【第2問 25点】データベースを分析し、①潜在的要望の掘り起こしを行ない、テーマを設定して厳選した品揃えにする。②婦人服の予約会の参加者のリピート来店・購買を図るため、DMで個別の案内する、①の品揃えをこの参加者の好みに合わせる、などを行なう。

【第3問 30点】施策は、①介護用改装の際に介護ベッドをセットで提供するよう建築業と提携する。②①に伴い介護ベッドの商品見直しと建築業と共同で定期メンテナンスを行なう。これらにより、高付加価値化で収益増を、顧客愛顧向上で来店頻度向上を、図る。

【第4問 25点】ターゲットは30代半ばを中心とした20~40代の「子育て世代」である。施策は①ベビー・子ども用商品をニーズに合わせた上で高品質な品揃えにする。②現教室以外に「入園準備」などの新教室を行なう。③子育て世代向けの接客のため社内教育を行なう。

良かった点

第2問以外は解答の骨子を素早く作れたので、キーワードの使い方や構成の仕上げを丁寧に行えた。特に第3問は本番中答えが思いつかない危険もある問題だと思うが、反射的に答えが閃いたので運がよかった。

反省点

第2問の書き方がひどい。与件文にある「購買履歴」「住所データ」といったキーワードを使い、それを土台にして書いた方が分かりやすくスマートに書けたかも。

 

事例Ⅲ

得点67 ランクA

終了直後の手ごたえ:合格点付近?

【第1問 30点】課題は①組み立ての効率化とノウハウ蓄積・向上。②製造部の班同士の連携強化。対応策は①組み立て班を設立し、標準化・マニュアル化を行ないノウハウ蓄積・改善をする。生産管理の全社一元化。②部門間で計画的な作業者の入れ替えを行ない相互理解を深め、組み立て班に両班から異動で協力体制構築。

【第2問 20点】課題は①担当している機械の他は操作できないこと②技術情報の共有化である。対応策はそれぞれ①OJTや計画的ジョブローテーション、研修実施などで多能工化する。②情報の標準化・マニュアル化を進めることで社内で公式に共有化できるようにする。

【第3問 20点】HPの活用方法は、①実演の映像コンテンツ化で興味を引く。②プログラムやメンテナンスの情報掲載で疑問や不安を解決。③質問や相談を受けられる機能を設け双方向性を高める。④改良や新機種について随時更新、などで受注機会を増やす。対応策は、営業やマーケティング力向上のためにトップ主導で学習を行なう。販売チャネル獲得に努める。

【第4問 30点】製品面で、外部連携強化を行ない開発に生かす。CNC制御装置制作企業以外に顧客や潜在顧客の木工加工関連企業と連携し、ニーズを反映した改良を行なう。サービス面で、専務のITノウハウやメンテナンスノウハウ提供を顧客の購入後も継続的に行なう。結果、低コストで高付加価値化をする。

良かった点

第1問と第2問の切り分けがわからなかった(今もよくわからない)が、割り切って早めに解答の骨子を作りはじめたこと。その際とにかくキーワードを多角的に盛り込んでリスクヘッジしたこと。意図として第1問と第2問での得点の伸びはあきらめ、何としても50点中25点を確保しにいった。

反省点

第2問で①は「課題」ではなく「問題点」として書いてしまった。これらの区別はしっかり心がけようと思っていたのに・・・。

 

事例Ⅳ

得点46 ランクC

終了直後の手ごたえ:足きりもあり得る?

【第1問 25点】【1】売上高総利益率 12.70% 自己資本比率 19.88% 棚卸資産回転率 22.95回 【2】原価の高さから収益性は低く、資本構成上の安全性も低い。棚卸資産の活用効率は高い。

【第2問 18点】【1】3879 3310 569 278 291  【2】△109  【3】250  30

【第3問 29点】【1】40 △6 46 30 76 △200 76 58 58 58 51 【2】固定比率 370.46 %  経常利益率 6.61 %  投資する

【第4問 28点】【1】非支配株主損益の分利益が変動し、当期純利益は43に増加する。 【2】自己資本比率が変動し資本構成上の安全性が変化する。 【3】企業グループとして戦略の立案や実行がしやすくなる。親会社の意向が子会社につたわりやすくなるため。

良かった点

もちろんなし。強いて言えば当初の作戦どおり第一問だけは素早く終わらせたこと。第4問は全くわからなかったので「変動」など曖昧な形にし、少しでも点にしようとしたこと(実際どうだったのか不明だが)。

反省点

第3問は一番後回しにしたのだが、時間切れになりそうな焦りもあり設問2指標名を答える問題で見当違いな答えをしてしまった。(これがいわばサービス問題だったと気付いたのが、試験官が答案回収中だったためなおさらショックだった。)

根本的な失敗はタイムマネジメントがダメダメだったこと。具体的には、①後の設問に響く計算問題の前半をあまりにも慎重にやりすぎた。②計算問題の後半は見切りをつけて早めに捨てればよかったのにやり続けてしまった。③全く分からない第4問でなんとか糸口を見つけようとあがいた。

※意味不明な数字が答えになっている箇所は時間がなさ過ぎて完全に当てずっぽうか、おもいっきり計算ミスしたやつです。

 

全体を通してのまとめ・反省

事例Ⅰ~Ⅲの良かった点を改めてまとめると▼
  1. 多角的な視点で得点になりそうなキーワードを使う。綺麗なまとめ方をしようとせず、着実に点を積んでいこうとするイメージ。(つまり「ふぞろい」にかなり忠実な戦法)
  2. 切り分けなどがよくわからない設問には時間を無駄遣いせず、半分くらいの得点を確保しにいく。これで節約した時間を自信がある設問に投下し完成度を高める。

 

事例Ⅳの反省点を改めてまとめると▼

高難易度・想定外の設問に直面してもタイムマネジメントだけはしっかり行なうこと。ただし、今回これができていてもおそらく55点くらいだったと思う。

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