中小企業診断士試験の口述試験についてのレポート記事です。
口述試験の流れと仕組み
私は東京地区だったので会場は立教大学でした。一次試験から数えると今年は4日もここに来たのか~とか感慨にふけりながら会場に入りました。
試験時間がバラバラなので受験生の流れもありませんし、駅から大学までの道も静かです。筆記試験と大きく違う点です。
30分前までに到着とのことでしたが、念のため池袋駅には1時間前に会場には45分前くらいに入りました。
30分前になっていない人たちは待合室のようなところで待機します。受付可能時刻になると表示と声掛けで案内されるので受付をします。そこで管理のためのカードを首からかけて別室に入りまた待機します。ここでは私も含めて半数くらいがメモなどをみて復習していました。
時間が来ると係りの方と一緒に(受験者1名に対し1名がついてくれます)廊下を移動し面接室の前で待機します。係りの方と少し話せたのでだいぶ緊張がほぐれました。
面接の仕組みを補足しておくと、各受験者は「班」に割り振られています。自分が10班なら10という部屋で面接を受けることになります。たしか30班くらいまであったと思いますが、すべての班が同じタイムスケジュールで動いています。
面接自体は10分ですが12分ごとに1回転するという進行でした。
面接本番の雰囲気
案内係の方が気さくな方だったので直前で油断してしまいましたが、部屋に入った瞬間ピリッとした感じを受けました。
模擬面接のときは入室の瞬間から面接官は普通~穏やかな感じでしたが、本番はかなり冷たい印象を受けました。なんだか口調と視線が冷たい…。
模擬面接で聞いた話では、フレンドリーな面接官に当たったという人から圧迫面接みたいだったという人までいたようですが・・・
前半は左の方、後半は右の方から質問を受ける形で進み、質問を担当していない方の面接官がかなり詳細な感じのチェック表?のようなものに何やら記入していました。
割と厳しい感じの面接でしたのでちょっと不運だったかとも思いましたが、終わってしばらくすると感じ方が変わりました。たぶん合格はしてるし、よ~しこれからやるぞ~という感じで気合が入った感じです。
面接の反省点
まず小さな反省点は全ての解答において結論から明確に話せず、だらだらと前置きしながら話し始めてしまったことです。
ただ裏を返せば変な間を置かずに自然な会話っぽくはなっていたと思います。
ですのでこれは仕方がなかったというか、現実的に有効な作戦であったとも思っています。独りで練習しているときでさえ結論→理由→具体例のように展開して話そうとすると最初に沈黙してしまうことがあったからです。
また上記に付随して一つの文が長くなってしまったことです。これはこのブログとかもそうですが自分の悪い癖です、直さないと…。
そして最大の反省点は無理に長くしようとして同じ内容を繰り返したこと(後述します)です。
他にも、方向性が人事のことばっかりになってしまったことや回答が端的すぎたこと等たくさんありますが、「遅刻」と「沈黙」という2大事故は防げたので自分の中ではもう全てよしとしました。
質問と解答
私の質問と解答は以下のような内容でした。尚終わった後少し放心状態だったので質問・解答の再現度は7~8割ほどだと思います。忘れてしまったところは「~」や「・・・」で書きます、ごめんなさい。
尚最初の予定では質問は4問だったようですが、補足質問や最後に足された質問を合わせると6~7回ほどのやりとりになりました。
※以下、面:は面接官。私:は私の発言、()は心の声です。
面:「A社は~により発展してきましたが、今後さらに成長(発展?)するために必要な施策をアドバイスしてください」
私:「A社では社長など中心メンバーの高齢化が進み・・・なので若手の育成や・・・です。」
面:(厳しめに)「施策!を答えてください」
私:(ひいい~、あれ?若手の育成って施策じゃないのか?あれ?質問なんだったっけ?)
「すみません。あ、え~・・・大変申し訳ありませんが、質問をもう一度お願いしてもよろしいでしょうか」
面:「ではもう一度質問します・・・」
私:「ありがとうございます。え~若手の育成のためOJTや研修などを充実させ・・・です」【この間、面接官は微動だにせずこちらを凝視していました】
面:「では次の質問にいきます。A社のように直接販売を行なわないデメリットとして考えられるのはどんなことでしょうか」
私:「顧客と直接接触する機会が少ないので、声やクレームがダイレクトに伝わりにくいですし・・・タイムラグも発生・・・ニーズの把握などがしにくくなります」
(よし、今度は割とうまく答えられたぞ)
この後やや穏やかなおじいちゃんに代わりました。おじいちゃんの方はわずかですがうなずいたりと反応があったのでだいぶ気がラクでした。
面:「ではここからは私から質問します。C社は~ですが、製造工程に関して今後の発展のためのアドバイスをしてください」
私:「現状はそれぞれの従業員の専門性は高いですがだれもが同じ作業を行なえるわけではないので・・・情報の共有化やマニュアル化をしてまず社内体制を整えます。その上でベテランから若手へのOJTやジョブローテーションなどの施策を実行していきます。」
面:「採用という観点からはどうですか」
私:「C社ではITに関わる事業も展開するのでITに強い人材の採用や今後を担える若手の採用が考えられます」
面:「はい。では次の質問です。C社はCAD化を進めていましたが、一般的にCAD化をするメリットを挙げてください」
私:「コストの削減です。これは過去のデータを活用したり、時間を短縮できたり、人件費を削減したりできるからです」
(あ、もう終わっちゃった。なんか付け足して長くしよう)
「例えば時間を短縮できるということは人件費を削減できるのでコストの削減につなg/・るというこto・・で、あ、それde/・・(ここ記憶なし)です。」
(うおー、長くしようとして同じこと言っちゃったよ~あ~頭悪すぎだよ~)
面:「・・・はい。では最後にもう一つだけ質問します。1分で答えてください。C社が新規事業に取り組む上であなたが一番アドバイスしたいことは何ですか」
私:「C社はこれまで請負で加工するというかたちの事業を進めてきましたが、新事業は新規顧客を獲得していかなければならないので、新規顧客獲得です。そのために・・・営業体制の強化をし、・・・トップが主導しつつ・・育成し・・・です。」
面:「はい、それでは以上で面接を終わります」
質問の傾向
ソースは私自身の面接だけなのであまり意味はないかもしれませんが、一応傾向を整理します。
まず2つの事例企業について2つ質問されましたが、いずれも同じ組み合わせでした。
事例企業へのアドバイス+事例企業に関係ある一般知識、です。
後者については与件文の目ぼしいキーワードなどをざっと説明できるか確認しておくだけで大丈夫かと思います。まあ私のように知識が乏しいくせに無理に長くしようとすると軽く事故りますが。
大切なのは前者だと思います。特に二次の筆記もアドバイス系が多かったので、協会も重視しているのではないでしょうか。二次筆記の過去問を比べても昔より増えていると感じます。
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