中小企業診断士の口述試験、ほぼ落ちる人がいないとはいえ面接形式なので怖いと感じる方もいると思います。なぜなら私がそうだったから。
そして模擬面接では、一番やってはいけないと言われている「沈黙…」をやってしまいました。その後先輩方にいろいろ教えてもらったり、練習したりして本番は事故ることなく通過できましたが。
この記事では上記の過程で得た口述試験で答えが全く浮かばないときの対処法をまとめました。
まずは一般論や関連知識に逃げるのが基本
口述試験では事例企業に関することを中心に出題されます。
例えば「A社は○○という施策を行ないましたが、それがA社にもたらすメリットは何でしょうか」みたいな王道パターンの場合。
こういう場合綺麗に答えられなくても、A社の状況か○○という施策の意味のどちらかが少しでもわかっていればなんとかなります。
例えば、○○の施策の意味がよくわからなくても「A社の戦略はこれこれなのでそれに合っていて・・・」みたいな逃げを打つことができます。
また反対にA社の概要を思い出せなければ○○の施策について一般論を述べておきます。
どんなパターンの質問でも重要なのは、なんでもいいから答えを述べはじめる手がかりを見つけることです。
ただ本当に全くわからない、という場合はどうすればいいのでしょうか。
上の例の場合だと○○の施策について見当もつかず、A社の概要も緊張して完全に忘れてしまった、みたいな場合です。
全くわからない問いの場合どうすべきか
あまり考えたくありませんが、何を聞かれているのかすらわからない状況というのは怖いです。
実は「タキプロ」の模擬面接会に参加した時に私はこれを体験してしまいました。
この時私はA~C社についての概要はだいだい押さえていましたが、D社のことは完全にと言っていいほど忘れていました。
事例を全く忘れていたことに焦りが加わり、一般論に逃げる糸口も見つけられなくなってしまったのです。
模擬だったこともあり正直に「わかりません」と返答したところ質問を変えてくれたのですが、結局3連続で答えられませんでした。
4回目でD社と切り離した質問にしてくれてなんとか解答。
終了後にこういう場合どうすべきだったのかを質問しました。
それに対し面接官役の2人の方からそれぞれ違うアドバイスをいただきました。
まず右の方の提案は「質問を変えていただけますか、とこちらから聞いてしまうといいよ」というもの。
それに対し左の方は「そのお願いで断られたという知り合いがいるからそれはおすすめできない」という意見。
なんと真っ向から違う意見をいただいてしまいました・・・。
で左の方の提案はというと「今手元に資料がないのでこの課題は持ち帰って調べてきてもよろしいでしょうか、のように実際の現場をイメージした解答がいい」というもの。
正直それはさすがに面接で言うのは変じゃないかな~と思いましたが、それは言わず終了しました。
意見が分かれていたお二人でしたが、ただ一つ言えるのは二人とも去年の合格者であるということです。
で、私の結論はそういうことがないように万全の準備をし、それでもわからなかったらその時に対応を考える、というものです。
その時に対応を考える方がいいと思うのには理由があります。
模擬面接を待つ間の雑談で、超フレンドリーな面接官に当たったという先輩合格者と圧迫面接で絶対落ちたと思ったという先輩合格者がいました。
実際の現場でもいろいろなタイプの社長がいますし、資格試験でも対人間であることに変わりないですから相手に合わせて対応を考えた方がいいということです。
またそういう意味では模擬でいろんな方の意見を聞いて対処のパターンを増やしておけたのはよかったです。
できることをやれば「頭真っ白」は避けられる
さて口述試験で答えが分からない場合の対処法ということでしたが、結局結論ははっきりしなくてごめんなさい。
ただ個人的に感じているのは、二次試験は筆記も面接もあまり独り善がりな結論を出さない方がリスクヘッジできていいということです。採点基準が不明で謎が多い試験において決めつけをするのは危険です。
わからなかった時の対策はそこそこにして、もっとできることをやりましょう。
具体的には本番までに与件文を熟読し、SWOT分析し、わからないキーワードを調べておきます。
この程度の準備をするだけで全くわからないということはほぼ無くなるはずですので。
またいろいろな先輩の話や自分の感覚を総合すると1~2問くらいならわからなくてもぜんぜんOKっぽいです。
私は模擬で「もっと自分を出して会話を楽しむくらいでもいいよ」というアドバイスをもらいましたが、それができればまず大丈夫だと思います。コミュニケーションを取れるかどうかを試す確認試験という意味もありそうですから。
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