ということで得点開示請求をした結果から自分なりに考察してみました。
予想と結果を比較してみる
29年度二次試験の予想と得点開示請求をした結果です。
事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | 事例Ⅳ | 総得点 | |
予想得点 | 57~70 | 70~80 | 57~62 | 40~50 | 230~250 |
実際 | 69 | 67 | 67 | 46 | 249 |
ランク | A | A | A | C |
このブログではあくまで自分のデータのみをソースにしていますので偏った結論になっているかもしれません。その点あしからず。尚、再現答案は別記事にしています。
1.キーワードで採点され、上限規制されている?
まず予想得点について、これは「ふぞろいな合格答案」シリーズで学習した視点で自己採点しています。
そしてこれによる予想が大きくは外れなかったということを考えるとやはり「ふぞろい」的なキーワード採点はけっこう信用できるのではないかと思います。
特に予想よりも点が伸びた事例ⅠとⅢですが、これは文の構成よりも多角的な視点を心掛けたことが点数の伸びにつながったと推測しています。
ただやはり単純な加点方式ではないだろうという感じも受けました。
個人的に一番自信のあった事例Ⅱがあまり伸びなかったから、というのがその理由の一つです。
しかしそれ以上にこう思うのは、過去の「ふぞろい」を見るとキーワード採点でかなり高得点でも本試験の点はあまり伸びていないというパターンが多かったからです。
たぶん何らかの形で上限規制?されていて80点以上などがほとんどでないようにしていると思えます。
もちろんキーワードの他に論理性・一貫性とかを採点している可能性もありますが、それよりも単に高得点が出ないように調整しているという方が個人的に納得がいきます。
というのは例えば1科目で95点とかが出てしまうと他が全部C評価で合格なんてことになりかねません。
やはりまんべんなく得点がとれる人を合格させたいでしょうし、合格率を安定させたいでしょうから、何らかの調整で高得点を防いでいる気がします。
2.解答速報は当てにならない?
試験終了後に配布されていた某スクールの解答速報(事例Ⅰ)は自分のものと方向性からして全く違いました(事例Ⅳが全くできなかった直後の帰り道で渡されたので、精神的にかなりやられました)。
このスクールの速報を実際の試験で書いたら何点取れるのか非常に興味はありますが、少なくとも全然違っても合格点を取ることはできました。
ということは予備校などの二次模試の結果に影響されて自分のスタイルを崩すのは危険…?ということも言えるかもしれません。
3.70点の壁は厚い
本試験当日の手ごたえとしては、事例Ⅲが終わった時点で合格したなと思っていました。
それくらいⅠ~Ⅲの手ごたえはよかったのですが、それでも全部60点代後半だったことを考えると70点の壁がいかに厚いか・・・。
ということで気持ちを高く持つという意味で70点を目標にするのはいいと思いますが、現実的な得点計画を立てる際には65くらいに留めておくのが堅実だと思います。
またよく言われることですが事例Ⅳをしっかり仕上げることです。事例Ⅳなら70点以上も想定できますし、Ⅰ~Ⅲで予想していたより伸びなかった場合の保険になります。
ちなみに私がメイン教材にしていたスタディングの模範解答を「ふぞろい」流キーワード採点してみるとだいたい70点台半ば~後半くらいでした
Ⅰ:77、Ⅱ:76、Ⅲ:72、Ⅳ:90以上
事例Ⅰ~Ⅲは完全に整えている教材の答えですら80点は難しいとも言えます。
4.平均点が低いからといって加点は期待できない
29年度の事例Ⅳは大変難しいと感じた方が多かったのではないかと思いますが、私も足きりの危険を感じるほど苦戦しました。
ただこれだけ難しいと全員に加点されるか、採点自体が甘くなるのではないかと期待しましたが、どうやらそうでもなかったようです。
事例Ⅳという科目の性質もあるのでしょうが、予想とほぼぴったり同じでした。
平均点が低いからといって加点を期待するのは甘いようです。
5.ゆえに苦手科目があってはならない
これはもう上記の3と4を合わせただけの話ですが・・・苦手科目がある状態ではダメ。
つい苦手な科目があると得意科目に期待して甘い計算をしがちなのが人間なので気を引き締めましょう。
やはり得意を伸ばすより苦手をつぶすのが試験の王道です。
私の場合事例Ⅳはもともと苦手科目だったので合格レベルに引き上げるのにかなりの労力を割きました。事例Ⅰ~Ⅲ対策を合計した時間の2倍以上はつぎ込んでいると思います。
それでやっと65~70点くらいは狙えるかなというところまで持っていきましたが、46点という結果でした(ミスで失点しているからというのもありますが、その分を足しても50点台半ば止まりです)。
ということは「事例Ⅳは苦手なので50点を狙う作戦」にしていたらたぶん足きりになっていたでしょう。
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